12月議会　補正予算に不況響く

民報藤島200１年12月30日第323号

　平成13年度一般会計補正予算は５１６０万円を追加し、54億６７００万円としました。

法人町民税の減収

　歳入では、法人町民税は７５２万７千円が減額となり５２１１万６千円に、町たばこ税も５６０万５千円が減額で６４１７万８千円となりました。

　百瀬忠議員は「不況が深刻で町の税収にも影響がでている。業者の切実な要望となっている元金返済の繰り延べなど対策をとるべきだ」と訴えました。

　石川税務課主査は「昨年度は事業所閉鎖が３件だったが、今年度は６件と深刻な状況だ。１社から予定納税が入らず、これがひびく」と答えました。

　町長職務代理者の日向助役は「金融機関への要請はおこないたいが、一自治体ではその効果は疑問だ」と答えましたが、町の積極的な姿勢が求められています。

入湯税は大きく増に

　「ぽっぽの湯」は好評で、入湯税が６８３万７千円を増額、２５６１万６千円となりました。

選挙費用に７３３万円

　歳出では、町長・町議補欠選挙費用に７３３万３千円、転作大豆の増加で生産調整補助金に２５８２万３千円を追加し６４２０万円などです。

ＢＳＥ対策は３月議会で

　牛海綿状脳症（ＢＳＥ）による風評被害のため、肉用牛消費拡大補助金に20万円です。

　加藤鉱一議員は「農協の対策は数百万円規模だが、町の対策はインパクトが小さい」と指摘しました。

　佐藤農林課長は「国では飼料代や労賃に大きな補てんを考えている。３月議会で対策をとりたい」と答弁しました。
　
除雪対策は７千万円超

　除雪対策費は昨冬の大雪をふまえ、除雪委託料に２５００万円を追加し、委託料総額５千万円、除雪対策費総額を７３８３万３千円としました。

　９月議会で上荒俣集落からの防雪策請願が採択されており、加藤議員は「請願の検討状況はどうか」と聞きました。

　上林建設課長は「総合計画と財政計画の整合性で、除雪費は単年度５千万円の計画。３カ年計画ではローダーの更新はあるが、防雪策の予算は難しい。ここは業者委託の路線だが、業者任せにせず、町のロータリーで対応する」と答えました。